みなさん、覚えていますか？


梵には、かけがえのない、ゾウさんのぬいぐるみがあったのを。


みなさん、覚えていますか？


大事なくせに、噛んで破壊して、どんどん穴をあけてしまった、


あの、ゾウさんのぬいぐるみですよ。


修繕に修繕をくり返し、


外科手術も追いつかず、匙を投げました。



その後も、梵は、地道に、噛んでは綿をだし、


綿を口にいれては、捕まって取り出され、


また、噛む。


ちょっと綿を飲んじゃって、け～っとする。





かつて、ゾウさんのぬいぐるみといわれたソレは、


今では、緑の袋だの、緑のタオルだのと、散々な言われ様。


今日は、こんなゾウさんを偲んで、その足跡をたどって見ましょう。




ゾウさんのぬいぐるみは、梵ちゃんとともに、お家にやってきました。


初めは、梵ちゃんより大きかったゾウさん。


兄弟や親の匂いの染み込んだゾウさんに寄り添って寝ていましたね。




ゾウさんより大きくなってきても、眠くなると、サークルから運んできて、


眠っていましたね。




ゾウさんさえあれば、どこでも、安心して眠りましたね。






でも、梵ちゃんが大事にすればするほど、


ゾウさんは傷ついていったんだ。





とうとう、こんな姿になっても、ゾウさんはずっとそばに居てくれたね。



お疲れ様、ゾウさん。
























ってあれ？





まだ、使うの？


綿、入ってないけど・・・


前みたいに、寄りかかれてないけど・・・・


音も出ないしさ・・・・











問題なし？



あら、それは失礼しました。



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